ページ

2007/06/04

有田陶器市

今年も又「有田陶器市」に出向いた。家内の影響もあって「有田」に通い始めて35年になる。磁器の美しさに魅せられて期間中2度通うこともあったが最近では磁器から陶器へと感心が移ったせいか「目の保養」的有田詣で?になっていた。そんな中今年は初日と最終日の2度有田を訪れてしまった。35年間で、もう買うものが無い!と言うほど磁器を買ったが毎年新作を見るのが楽しみなのと今右衛門・柿右衛門・青木龍山・井上万治など有名な磁器の匠の作品を眺めるのが唯一の楽しみで朝早くから出かけてきた。友人の窯元の話では年々売上は減少しているとのことであったが、毎年「今年は昨年より人手が少ないな、、」が我々の口癖になる程出かける人も減少してきた感がある。高級な器は売れず一個何百円かの日常使用する器が売れているとか、、経済格差がこんな所にも表れてきたのかとゾッとした。有田を訪れる人も様変わりをしてきた。バブルのころは「有田通?」と言って帽子を被りリュックを背負い、手には軍手が定番であった。ここ1~2年最も変わったのはペット連れの人が急激に増えた事である。とにかく若い人も年輩者もやたらペット同伴である。家族同様にペットと暮らしている人達であろうが、ゆっくり器を鑑賞できるのだろうかと要らぬ心配をしてしまう。時代と共にデザインも形も少しずつ変化しているが食に直結する器に興味を持ち目を肥やす若い人達が少しでも増えていくことを願いつつ有田を後にした。