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2007/11/13

お粗末なメディア

連日テレビ各社が「亀田ファミリー」の話題を取り上げている。以前にもこの問題に触れたことがあるが彼らの下品極まりない姿は語るに落ちるが「協会」のお粗末さは朝青龍事件の相撲協会の幼稚な対応とよく似ている。国技とされる相撲を冒涜した当事者に対しあれほどの対応しかできなかった協会幹部の資質は地に落ちていると言って良いが今回も同様、神聖であるべきスポーツを汚したあの幼稚なファミリーの犯した罪に対し協会の下した処分はあまりにも情けない気がする。全てはあのような子供を育てた親に責任がある。百歩譲って試合前の毒舌は我慢したとしても(我慢できないほどの品格のなさではあるが)真剣勝負をした相手を讃えるなど微塵もなく、挙げ句の果てに処分が厳しすぎるとの親のコメントを聞き、「永久追放」の処分以外選択肢はないと思った。更に言えば彼らの愚行を放置してきた協会幹部こそ処分されてしかるべきではないか?そして更に言えばそれを助長したメディアこそ最大の責を負うべきではないか?
何処かのテレビ番組で2~3のコメンテーター、アナウンサーが反省の弁を述べていたが彼らがブラウン管に登場する資格は無いと思える。
昔、藤猛というボクサーがいた。防御らしい防御は一切せずひたすら相手に突進し一発のパンチで敵をマットに沈める豪快さが堪らず心地よく彼の試合を心待ちにしたことがある。それとは逆に正確なパンチと完璧なガードでポイントを重ねていくプロ好みのボクサーも見応えがあった。
先日の世界柔道で魅せた「田村亮子」=「谷亮子」の格闘家としてのあの集中力、終わった後の清々しさを鳥肌が立つ思いで観戦したがあれこそが格闘技の神髄ではなかろうか。
小泉劇場で踊らされた国民のレベルを考えるとボクシング史上最悪の試合に胸を躍らせた輩も少なからず居たのであろうが、メディアの資質こそ今問われるべきではなかろうか。