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2007/06/08

特攻隊

先日「俺は君のためにだけ死ににいく」と言う映画を鑑賞した。「男達の大和」に比べれば若干良かったとは思うがどうもこの手の日本映画は頂けない。時代考証もピンとこない。車や建物、周囲の景観と服装がマッチしていないのである。当時の服装に違いないのであるが衣服が綺麗すぎて臨場感がない。今日、時代劇を演じきれる役者が少なくなったのと同じように戦時中の若者の気高さを演じられる若い役者も又居ないのであろう。それよりも気になったのが原作(脚本)者のあの傲慢さが表に出過ぎるのである。やはりあの都知事は危険人物なのかなと思ってしまうシーンが何カ所かあった。主演女優?の岸恵子の演技も物足りなかった。到底トメさんを演じきれていなかった気がする。総指揮を執った元作家にしてはタイトルも頂けなかった。がしかし手に持ったハンカチはかなりの水分を含んでいたことは確かである。あの時代の若者の気高さは実に清々しいし、日本人の誇りさえを感じさせてくれる。それにしても日本・日本人とは実に不可解?な民族であると改めて思った。人類に類の無いほどの「文化」を持ちながら、あれほど短期間にアメリカナイズされてしまった日本とは?、、、ついつい考えてしまう。現代の若者には戦前の日本、戦中の日本の若者の生き様をどんな形にせよ学ぶ機会を持って欲しいと切望する。出来うることなら教育現場ではなく家庭環境のなかでそれが出来ればこれからの日本も捨てたものではないのであるが、、、、。