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2014/04/18

STAP細胞

万能細胞「STAP」を巡る記者会見は多くの人が関心を持って視聴したとメディアが報じていた。小生もその一人であったが、期待はずれも甚だしい「会見」であった。渦中の女性リーダーの研究者としてのお粗末さは万能細胞のなんたるかを知らない人間にも異様に感じるほどの「幼稚」さしか映らなかった。しかしである、これを世のおじさんやおばさんの中には「可哀想」「理研が責任を押し付けている」など同情票?を投じる人が多々居たことに今の日本を象徴する気がして重たい気持ちになった。「存在するのかしないのか」以前にそのプロセスがあまりにもお粗末なことは我々素人にもわかるほど「雑」であったことは明白である。指導者の先生風の男がさも研究者風の顔をして「価値のある仮説」と言っていたが、これには失笑した。生徒は「あります!」と、先生は「仮説」と!二人の会見を見て言えることは一つ、「論文」は撤回し「実証」してみせるしかこの問題に終止符を打つことはできないということである。世間を騒がせ、日本のこの分野における権威を失墜させた罪は計り知れないものがある。一連の報道で面白かったのは大阪のおっちゃんの言葉「人生長く生きていると信用できない顔を判断できる。彼女はその類だ」と、何故か小生も「同感!」と言いたくなるような、そんな人間を見ているような気がした。