ページ

2010/08/31

KEMの会

KEMとは九州・エコマテリアル研究会の略称である。会の趣旨は産学協同で環境問題に取り組んでゆこうというもので、メンバーは大学の先生方と中小企業の社長さんで構成されている。年に2回所を変え勉強会を開いてきた。今年は佐賀県三日月町にある「ティオテクノ」という会社の新築祝いを兼ねて当地で開催された。半年ほど前、会社を移転新築するので見に来てほしいと相談を受け当地に視察に行ったがその時は古びた農協の倉庫のような建物であったのが、すっかりリニューアルした会社は商談で訪れる外国人用に「日本間」まで用意されている素晴らしい社屋に変身していた。工場内の設備も電子顕微鏡が2台も設置されるなど目をみはるばかりであった。
今回は3社の新入会員の参加もあり非常に有意義な時間を過ごさせてもらった。座長を務めるY先生は三菱重工のOBで現在は長崎市内の大学の客員教授をされているが、傍らいろいろな環境問題に取り組んでいる方である。小生と同業の方も二人いるが皆さん環境問題に真剣に取り組んでおられるのには頭が下がる思いであった。
人との出会いとは本当に不思議なもので今回もびっくりするような出会いがあった。一人は彼のお兄さんが小生の船乗り時代、同じ会社、同じ海域で仕事をしていた人だということが分かり大いに話が盛り上がった。カナリヤ諸島「ラスパルマス」、カナダ「ハリファックス」などと懐かしい地名が頻繁に登場したりした。二人目は娘さんが長崎大学の水産学部卒業でしかも大分に勤務しているというこれまた奇遇!な話であった。その社長さんの会社は大村湾や有明海で異常発生している「アオアオサ」という海藻を木材のチップと混ぜ合わせ堆肥を作り製品化している。三人目はサッシの取付業者からサッシ屋さんになった方で今では息子さんに跡を継いでもらいご自身は機械の製作を手掛けている。前出のアオアオサの回収機の開発中でもある。そしてその方がメーカーさんと一番仲の良かった人物が小生のポン友というこれまた奇遇の出会い!というわけで何とも意義深い勉強会であった。
皆さんに感謝である!