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2007/05/04

つばめ

3月下旬のある日、我が家にツバメが帰ってきた。新築した翌年家の軒下に五つの巣を作ったツバメ達が毎年通うようになって10年になる。子供の頃の記憶では「ツバメ」は梅雨の代名詞だったような気がするが、桜の開花以前にツバメが飛来してくるなど思うだにしなかった。桜前線と言うのも昔は南から緯度線に沿って北上して行ったような気がするが、ここ数年九州よりも東京の桜が早く開花したりと何やら不思議な現象が起きている。九州や関東で4月に雪が降ることや冬場に台風が日本近海に近づくなど当に自然環境が急速に変化している証拠であろう。地球規模での異変はテレビの特番などでよく見聞きするが身の回りの日常生活からはあまりピンと来るものがなかった。さて、そのツバメであるが10年前我が家に住み着いた?当時は雛をかえすのは1シーズン1回だったがここ数年シーズン中2度雛をかえすようになった。5匹の雛が狭い巣の中でひしめき合って親鳥が運んでくる餌を待つ姿は見飽きることがない。顔いっぱいに口を広げ餌を食べるしぐさ、一匹づつ羽を広げ巣立つ準備をする姿や、勇気を出して飛び立つ巣立ちの日は感動物である。ある年、その可愛い雛が「カラス」に襲われ全滅したことがあった。その前にも友人からもらった鶏を庭に放し飼いしていたとき「カラス」の餌食になったことがあったがいまだにあの黒いカラスを見ると憎くてたまらなくなる。道端でカラスを見かけるとクラクションを鳴らして驚かすのであるが悪党ガラスは一向に驚かない。併走している車のドライバーはしっかり驚いてくれるのであるが、、、。
我が社の社内報に掲載される社員の原稿に子供・家族の記事が増えてきた。家族を想い、子供の成長を楽しみにしている社員の記事を見るたびに嬉しさと同時についついあの可愛いツバメの家族とダブらせる自分に苦笑する。