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2010/05/01

迷走する日本

政権交代で与党となった「民主党」であるが最早政権は危機的状況にある。一昔前の社会党が「何でも反対社会党」では維持できなくなったときに似ている。野党時代にもう少し政権与党としてのシュミレーションをしていればこうはならなかったであろうにと同情すら覚える。ツートップのリーダーシップの欠如が最大の要因であることは明白であるが国民の多くは自民党よりはマシと思っているのではなかろうか?一年ほど前、会社の同僚との会話の中で近い将来多党政治になるよと話したことが現実味を帯びてきた感がある。どの政党にも「リーダーたる資質」をもった人物が見当たらないからの発言であった。小泉・竹中が一気に日本をダメな国へと引きずり込んだあとは顔すら思い出せないくらいの資質に欠けたリーダーもどきが「ダメ日本」を加速させていった。小泉のような田舎芝居のパフォーマンスに踊らされる日本人が急増していった要因を作ったのはそれ以前の自民党政治である。その手助け?をしたのがおそまつなメディア、コメンテーター達である。昨今のテレビ番組が「お笑い」「クイズ」「料理」の三本柱では「本を読まなくなった若い世代」が「考える」「感じる」ことは益々廃れていくことは明白である。一昔前の日本、悪いものは悪いと学校でも家庭でも「叱る」教育をしてきたが今はどうか?学校で何かあるとすぐさま親がしゃしゃり出て文句を言う、、、学校はビビって何もできない、過保護な親に教育された子供たちがこれからの日本を支えていくのかと思うと空恐ろしくなる。
「教えるは学ぶの半ばなり」という言葉があるが若い世代の人々との付き合いの中でついついお説教じみた事を言う自分が見えるときこの言葉の真理をつくづく実感することができる。
悪い結果は全て人のせいにする馬鹿な人間をたくさん見てきたが先日の国会中継で民主党の閣僚が自民党の元閣僚の質問に「あなたがたのやってきた悪政のつけじゃないですか!」と言っていたが「それを言っちゃあお終いよ?」である。リーダーとしての資質のなさをこれほどはっきり理解できるのはテレビの良さではあるが、、。
5月末決着予定?の「普天間」問題は決着など到底不可能である。これを機に政権は大きく動くことは間違いない。